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JOURNAL / WORLD

Belgium [Bruxelles]

板チョコを通して児童労働について考えてみよう

Apr 09, 2018

  • 「ハーキン・エンゲル議定書」とは、2001年、アメリカの議員が起草した、劣悪な児童労働を廃止する世界協定だ。しかし実現にはほど遠く、チョコレートメーカーのカカオ農場では児童労働が当たり前のように行われている。

    世界の約43%のカカオを生産するコートジボワールでは、人身売買による奴隷的な児童労働と巨大企業や政府、協同組合の癒着が横行しているという。この事実に憤慨したオランダ人ジャーナリストが、2005年、チョコレート製造販売会社を設立。数年をかけてフェアトレードで認証された小規模協同組合のカカオの製品化に尽力し、業界大手であるベルギーのバリーカレボー社と根気強く交渉、協力を得るに至った。

    こうして誕生した「トニーのショコロンリー」は、今、チョコレート消費量が高いベルギーのスーパーでも販売されている。製品化までのストーリーを売名行為とする声もあるが、チョコレートに限らず生産国と消費国が異なる商品は労働搾取問題と切り離せない。消費者の意識に一石を投じたことは確かだ。

    (『料理通信』2018年3月号/「ワールドトピックス」より)

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